いまこの雑沓の中で私が足を止めたとしても
きっと誰も気付きはしない
恋をすることを認めていなかったり
仔猫の死骸を見て見ぬ振りをしたり
ここがそんな街だということに、もっと早く気付くべきだった
私たちはなにもかも、遅すぎたのだと思う
それを否定するのなら
未だあなたは私のとなりにいたはずでしょう?
だから私はひとりでいる
雑沓の中でいつ、だれの黒い、大きな影に踏み潰されてもいいように
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